まめ書架

読書、映画、赤子に翻弄される日々のことなど。

PCR検査の特異度について通りすがりの主婦が本気出して考えてみた件

 

 

わたしはびっくりしました。

 

この人はTwitter上で有名なお医者さんです。
発信力のあるお医者さんが、SNSで、

「無症状者はぜったい検査するな」

というPCR検査とは、いったいどういうものなのでしょう。

 

4月の時点で調べればよかったのですが、遺伝子系の専門用語の意味不明さに手を出しかねていました。

最近、平易なことばで説明された文章が増えてきたので、通りすがりの主婦なりに調べたことをまとめてみます。

 

【そもそも】
・感度:「問題あり(陽性)」を見逃さない割合
 =偽陰性をださない確率

・特異度:「問題なし(陰性)」を問題ありと間違わない割合
 =偽陽性をださない確率

 

www.cresco.co.jp

 

感度・特異度ともに高ければ高いほど、偽陽性偽陰性と診断される可能性が低下します。

ただし、どんな検査でも感度・特異度が100%になることはあり得ません。臨床上、検体取り違えや異物混入(コンタミネーション)が起こりえるからです。

 

次に、検査の仕組みについて確認します。

 

PCR検査とは】
検査対象DNAを特定の「プライマー(検査用の薬)」と結合させ、分離→増幅を繰り返し、検査対象DNAの「ある(陽性)」「ない(陰性)」を判定する技術のこと

 

(とても分かりやすかった説明)
note.com 

(ちょっと難しかった説明)
https://www.takara-bio.co.jp/kensa/pdfs/book_1.pdf

 

検体に対象のDNAが存在しない場合は「プライマー」が反応せず、増幅はおこりません。

 

検体に対象のDNAが存在する場合、「プライマー」が反応してDNAの増幅がおこなわれるため、PCR検査の特異度(陽性判定率)は原理的には100%です。臨床的にはもっといろいろ起こるので確率は多少低下するらしいですが、それでもとても高いらしい。

 

DNAの増幅が「ある」=陽性

DNAの増幅が「ない」=陰性

の、どちらかしか起こりえない

 

とおもってよいのだと思います。

ただし、検体に含まれる遺伝子量が極端に少なかった場合は、検出できないことがあります。そのため、感度(陰性判定率)が低下して偽陰性(対象DNAがあるのに陽性と判定できない)が多くなります。

 

つまり、

万が一「陽性」がでても,9割以上が非感染

は、あり得ないのです。

 

上記ツイートに続くスレッドでは、このように説明されます。

 

 

 

 

この計算にはベイズ推定」が使用されています。統計学の考え方で、「検査そのものの正確性は高いのに、病気の発生率が低いことで間違った結果がでる」というものです。PCR不要の説明にもっともよくでてくる意見です。

 

ja.wikipedia.org

 

先生の主張のとおり、有病率を「0.1%」、特異度を「99%」や「99.9%」と仮定すれば、たしかに陽性的中率は低くなります。

(※実際に計算してみました。どういうわけか7.6%にならない...計算式あってるはずなのになあ...)

f:id:gomame229:20200722001912p:plain

資料① 感度70%・特異度99%として計算

f:id:gomame229:20200722002010p:plain

資料② 感度70%・特異度99.9%として計算


 

ちなみに、有病率があがれば陽性的中率もあがります。

的が広くなるのだから当然です。

 

この計算は、パーセントで説明されるともっともらしく聞こえます。

 

しかし、PCR検査の性質は、

検体のなかに対象のDNAが「ある」=陽性

検体のなかに対象のDNAが「ない」=陰性

というものでした。

 

つまり、検体の中に新型コロナウイルスの遺伝子があれば陽性と判定されるしくみなので、推論の余地はないのです。

 

特異度を下げる要因は、「異物混入」「検体取り違え」など。これでは、異物混入や検体取り違えが「100件に1件」「1000件に1件」の割合で発生していることになります。

 

......たとえばガン検査で、検体取り違えや異物混入による誤診が1000件に1件起こってたら、大問題になりますよね?ですので、PCR検査で特異度「99%」「99.9%」などという数値はありえないと思います(論文などでは「99.9x%」と表示されるそうです。)

  

ちなみに、ためしに特異度「99.99%」とした場合の的中率は大幅に上昇して、打率8割以上になりました。

f:id:gomame229:20200722001717p:plain

資料③ 感度70%・特異度99.99%として計算


 

【それでもPCR検査は不要なのか?】
すくなくとも、陽性判定への恐怖をあおってPCR検査を忌避させる行為にメリットはなにひとつない...とおもう(通りすがりの主婦の見解)

 

この先生の主張として特徴的なのは、

(陽性と診断された場合)強制的に指定病院に入院隔離させられ帝王切開となります.術後も赤ちゃんと2週間隔離,強制断乳となります

と、無症状で渡航歴も濃厚接触もない妊婦がPCR検査を受ける不利益を強調している点です。

 

無症状者が陽性を信じたくない気持ちもわかります。

帝王切開も強制入院も隔離も断乳も避けたいよそりゃあ。

 

しかし、ほんとうに陽性だったばあいは、どうなるのでしょう。

 

イタリアの病院で、新型コロナウイルスに感染した妊婦31人を調査した結果、胎盤を通じて赤ちゃんに感染した可能性があるとわかりました。産まれた赤ちゃんのうち2人から陽性反応がでて、胎盤から感染を示す抗体が検出されたそうです。

www.cnn.co.jp

 

PCR検査をおこなって母体への感染が確認できれば、たとえば肺や心臓に先天的リスクのある赤ちゃんを帝王切開で早期出産することも可能ではないでしょうか。...これは、あてずっぽうで言ってますけども。

 

何が言いたいかというと、この先生が言うべきは、陽性がでたらひどい目にあうよ、PCR検査は受けてはだめだよ、ではなく、

 

『もしも陽性がでて不安なら、なんべんでもいいから検査を受けろ』

 

だとおもうのです。

 

回数を重ねれば精度もあがります。それに、検査への恐怖心をあおっていては、症状があるのに検査しない人も現れるとおもいます。

 

無症状の陽性確認者が増えているいま、渡航歴や濃厚接触がなくても、感染している可能性はあります。

病院が入院患者全員に対して「感染している可能性」を考慮して最大限の警戒をもってあたっていては、医療体制が疲弊します。それでは妊婦さん自身のためにもならないとおもいます。

 

【まとめ】
PCR検査のしくみと「感度」「特異度」まわりの話をもっと聞きたい。受け手に知識があれば、いい加減な情報は淘汰されるとおもう。

 

 

この投稿はTwitter上で拡散され、5000件以上のリツイートと9000件以上の「いいね」がつきました(2020年7月20日現在)

 

これほどいい加減で、無責任極まる、もはや「デマ」と呼んでも差し支えなさそうな代物が、1万人近いひとたちの目にとまったのです。まわりの妊婦さんに吹聴している可能性だってあります。お医者さんの意見ですから、通りすがりの主婦のたわごとよりもずっと信頼されるでしょう。

 

新型コロナウイルスをめぐる報道は錯綜しています。なにが正しいかは、自分で調べるしかありません。テレビに出ている人の意見が正しいともかぎりません。ましてやSNSの情報は玉石混合です (原発事故のときもこんなかんじだったなぁ、とおもいます。)

 

もちろん、私が調べた情報だって、正しい保証はありません。

 

とはいえ、できるかぎり正しいと思われる方を選ぶのが、21世紀を生きる心優しいラララ科学の子の態度だとおもいます。

 

......心優しくはないか。

(実の妹に「人の心持ってない」と評されたことのあるわたし)(ひどい)

 

と、いうわけで、

PCR検査の特異度(偽陽性を出さない割合)は非常に高い』科学的根拠有

『妊婦さんはむしろ検査したほうがいい』←個人的見解

という、おはなしでした。

 

つ、つかれた。

普段使わない脳の分野を使ったぜい...。

 

悩める妊婦さんの目にとまり、判断の糧となりますように。

 

『風と共に去りぬ』(監督:ヴィクター・フレミング、アメリカ、1939年)

光と影で描かれる広大な大地、夕焼けで赤く燃える空に立ち上がる女のシルエット。

それは、めちゃくちゃかっこいい新時代のおんなと、

強烈なノスタルジー

風と共に去りぬ
(監督:ヴィクター・フレミングアメリカ、1939年)

説明不要の名作、アメリカ南部・ジョージア州の町タラで生まれ育った奔放なお嬢様スカーレットが、南北戦争で一度はすべてを失いながらも、何度でも立ち上がり続ける愛と情熱の物語。

観たぞ、3時間半!
おじょーが寝た隙に!

ラストの一番ええシーンで起きてきて、しきりに「『いないいないばあっ(※Eテレ)』を見せろ」「踏切の動画が見たい」「アンパンマン」とせがむのを宥めすかして完走しました。

ええか、あれがレット・バトラーやで!

かっこええな!

主人公スカーレットのキャラクターがとにかく強烈でした。

友人メラニーが良心を体現したような人物で虚弱体質な一方、スカーレットは生命力そのもの。どんな苦境に陥ろうとも、あらゆる手段を駆使して生き延びようとします(この二人は半身なんだろうな)

旦那が死んでも退屈やから喪服で踊って軍人を銃殺して妹の婚約者を奪って3回結婚して自分で事業立ち上げて流産して...しかもアイルランド系なのでおそらくカトリック
今でもなかなかおらんでこんな奇天烈なキャラクター。

スカーレットの存在こそ、この映画が名作たるゆえんなのだろうとおもいます。

…なのですが。

これはアメリカ版の『Always 三丁目の夕日』だとおもいました。Always観てないけど(えっ)

1939年のアメリカは、まだ世界恐慌真っ只中。

苦境のなか立ち上がるスカーレットに励まされるいっぽう、総天然色の圧倒的映像美で描き出される「なにもないけれど活気はあった美しい時代」に思いをはせることで、心揺さぶられたひとは多かったのではないかな。

白人にとって都合のいい黒人しかでてこないのも、彼らの周りには本当にそういう黒人奴隷しかいなかったのかもしれない。
プロデューサーが「反黒人映画は作らない」と宣言しているから、本当に悪気はなかったのかもしれない。

たまに描かれる、リッチで態度のでかい嫌味な黒人はもれなく北部人。南部には「従順で」「純朴な」「知恵の足りない」黒人しかいなかったみたいに見える。反黒人映画ではないとしても、奴隷制度を美化している表現ではある、とおもいました。

物語のちからは現実を変える。たとえば「乳母といえば大柄な黒人女性」だと思い込んでいるのも物語だし「南部の黒人はみんな従順で主人と仲良しだった」というのも物語。
そういう物語は復活させちゃならないので、今の価値観で批判されるべきだとおもいます。

あと、印章的だったのは、強烈な郷土愛。

新しいおんなとして描かれているはずのスカーレットですが、彼女は南部の大地に強烈に縛り付けられています。
それはちょっと呪いみたいだな、っておもいました。

アイルランド系移民の子孫であるスカーレットが抱く「南部への愛着」が、アメリカという国を形作っているのかもしれない。

でも、その南部の大地は、もともとネイティブアメリカンの暮らす場所だったのを奪い取ったもので、そこにこだわるのは郷土愛よりも支配欲である気もする。

もんもん。

これはアメリカ文化と歴史を知らんとわからんで...

とおもったので、図書館で本借りてきます。

派遣のお母さん

テレレレッテッテッテー♪

ほいくえんには うかった!
だが はけんさきが みつからない!

派遣のお母さん
→はじめから
つづきから

産休直前までいた派遣先に打診していた再就職ですが、叶いませんでした。

なので、いまは派遣会社と相談しながら新しい勤務先を探しています。

これから、
・派遣元がおなじ
・フルタイム勤務
の勤務地を探さなければなりません。これ以外の条件では、うちの地域では退園対象となります。

まだ諦めない。諦めたらそこで試合終了。
とはいえ、わりと絶望してる。
せっかく預け先があるのに、今度は働き口がないとは…。

派遣を選ばず正社員の仕事を探せばよかったのか。

保育園のはいりやすさを気にして住む場所を選べばよかったのか。

9月に再就職の打診があったとき、多少無理してでも認可外に預けて働けばよかったのか。

_(:3」∠)_

保育園預け入れ&再就職へのハードルが高いのは、子供を預けて働きにでたい母親への罰みたいやな、っておもいました。
本来子供と過ごさなければいけないのにそうしないことへのペナルティ。
認可への保活は罰ゲーム。

話は変わりますが、普天間飛行場の近くに暮らす夫婦のインタビューを読んだことがあります。
(https://synodos.jp/politics/15166)

わたしが再就職できない(かもしれない)のとは次元が異なる問題なので、引き合いにだすのもおかしいかもしれませんが、

「派遣を選んだのだから自己責任」
「産んだのだから自己責任」

みたいなことばがよぎるたび、わたしの人生はわたしが選びとったことだけでできてるんか?っておもいます。

好きで女に生まれたわけでもないのに。

私はどちらかというと、ずぼらだし、働かなくてもいいならラクしていたい側の人間です。働いていたときも、いかにラクして儲けて残業せずに帰宅するかしか考えていませんでした(←まじで誰より先に帰ってた)
でも、いま私が「働けない」のは苦痛です。

こどもの相手がそれほどまでに辛いから、ではありません。

選択肢がないからです。

私は今、専業主婦以外の道を絶たれつつあるのです。

この国には、どれくらい、わたしみたいな母親がいるんだろう。

海外から若者をだまくらかして連れてきて薄給で働かせてるばあいか?
日本語流暢で社会経験もあり低賃金でもそこそこ勤労意欲のある労働力がここにおるで??
毎日定時退社&急に有給つかうけどそれは労働者の権利やからな???

働く人もそうでない人も、こどもを預けられる世の中であれば、親が親以外の誰かにこどもを託せる環境があれば、児童虐待だって減らせるとおもうんだけどなあ…。

この先何も変わらないのなら、あえて私が言わなくても少子化と人手不足で日本は死ぬのでしょう。

でもあえていわせて。

日本死ねぇぇぇぇぇ!!!!!!

【1歳0ヶ月】スキップマザー・スキップ

こどもを育てる、なんて想像できなかったし、さほど熱烈に「したい」ともおもっていませんでした。
私が未だにこどもみたいなのに、子育てなんて、おこがましい。
 
おこがましまし。
おこ、3割増。
 
とはいえ、産んだからには、親、やってくしかない。
 
産んだからには責任を、と各方面から叫ばれることの多い昨今ですが、わたしは未だに「産んだ者としての責任」なるものは芽生えていないようにおもわれます。
 
っていうか、責任感で親やってる人はいるのだろうか?
 
この世の理を知らないちっちゃい生き物が、死なないように、痛くないように、怖くないように、なるべく笑顔で過ごせるように、支え見守り指導してあげたいとおもうのは「責任感」からではありません。
 
よくわかりませんけど。
 
それでも、こんな親相手でも、赤子は私をみつけると指差して「あ!」といい、姿を隠すと不安そうに声を出しながら探し回り、寝そべっているとよじ登ってニコニコしながら鼻とか口にためらいなく手を突っ込んできます。ちょっと外に出て怖い思いをしたらすぐに抱っこを要求してしがみついてくるし、眠くなったら胸の当たりに顔をごしごし擦り付けしてきます。
 
わたしが「責任感」や「母性愛」を見いだせずにいる傍ら、赤子はこの一年間で身につけた自己表現の手段を駆使して、赤子愛を惜しげもなく振り撒いてくれます。
 
赤子の世界がこれからどんどん広がって、やがてすっかり私の事を必要としなくなっても、赤子が私を全身全霊で必要としていた今この瞬間のことを、できるかぎり覚えていたいです。
 
そして一年前、出産直後、赤子はもう二度とお腹のなかには戻らないということを思い、不安で夜通しはらはら泣いていたわたしに、
 
「意外となんとかなってるし、赤子はなにもしなくても勝手にどんどんおおきくなるし、心配しなくても赤子はどちゃくそかわいい」
 
と教えてやりたい。
 
お誕生日おめでとう、赤子。
 
愛じゃなくても、恋じゃなくても、きみの笑顔をみるために、きみの毎日が楽しみで満ちているように願い、そのために最善をつくす親でありたいよ。
 
って、我ながら感動的(笑)な文章を書いて下書き保存していた数日後に、たかいたかいしくじって前歯強打→乳歯を欠損させてしまったわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!(※治療済)
 
ごめんな赤子ぉ!!!
 
こんな親だけど気を取り直して二年目もよろしくな!
 
おら、がんばる(涙目)
 
(後追い激化&手放しでガンガン立つようになり危なっかしくて目が離せず死にそう)

俺の保活講座③嗚呼、点数制...

 

「保活」

についてうっぷん溜まってます。
点数制についてですが、あえて言おう、点数制はうんこであると。

(※今回口が悪いです)

 

初めて資料に目を通したとき、調整指数欄の
 ”-1点:同じ世帯に65歳未満の同居者がいる”
に、目を疑いました。

繰り返しになりますが、保活では1点の差が明暗を分けます。

親と同居してる場合は面倒見てもらってね、保育園にはいる必要ないよね、ってことでしょうか。

 

えっ、ちょっとまって。

30年近く前にせいぜい2~3回子育てしただけの人間に、大事な我が子を預けろと?

 

余談ですが、うちの親は「最近は乳児に果汁は与えない(母子手帳からも記載が消えてる)」と何度説明しても「もう果汁飲んでる?」って聞いてきましたし、赤子は足の裏で体温調整するから冬でも靴下履かせないでいたら「寒そう!足が冷たい!靴下はかせてあげなさい!」と言ってきたし、乳幼児突然死症候群の発生因子になりうるからと使わずにいたベビー枕を買ってきたし、赤子にだって気分があるだろうに8ヶ月まで寝返りしなかったのを「普通じゃない」とのたまいました。

 

はっはっは!!!

むーーーりーーー!!!

 

あぶなっかしい身内に預けるくらいなら、資格を持ち現役で数多くのこどもに接する経験豊富な保育士さんにみてもらったほうが断然安心、とおもうのは私だけでしょうか。

そもそも公的福祉が同居親に頼ってどうする。どんな親でも65歳未満で同居していて面倒みられると判断されたら「-1」って、親の子育て経験を過信しすぎだろ。だいたい祖母ですら危ういのに、祖父が面倒みられるとは思えないぞ?

 

「親と同居」といっても、家庭によってさまざまな事情がある。なかには「子育てなんか二度としたくない」と思っている人だっているだろうし、不仲だけど仕方なく同居している人もいるだろう。

そんな事情を一切考慮せず、「親と同居しているのだから保育園は必要ない」と判断されてしまうとは、「家族」を過信しすぎてやしないか。

血が繋がってるだけの他人やで?

夫婦にいたっては紙切れ一枚で契約してるだけの他人やで?

 

あと、「自営業」「内職」のひとの点数が低めになっているのも、「自分で調整して仕事と子育て両立してね」「家にいるんだったらこどもの面倒みられるよね」ってことなのでしょう。
「子連れ通勤」が話題になったときも散々言われていましたが、まず自分で1週間位やってみてから言って?

 

そもそも、なんで専業主婦だと認可保育園に預けられないんだ。
(※認可外は枠があれば預けられるが高額)

こどもの数は減っているのだから、希望者全入させまっせ!位の気概をみせてほしい。
それともあれですか。育てられるのに預けてたら親としての責任感や親子の絆が失われるとでもお思いですか。

まじバルス

 

ちなみに私は育休中ですが、前職は外勤かつ週40時間勤務のため、満点となります。

ただ、派遣社員なので、おなじ職場に戻れる保証がありません。このばあい、1ヶ月以内に前職と同じ「週40時間勤務の外勤」に復職できなければ、保育園に入園できても強制退所させられます。

 

えっ、ちょっとまって。

このまま復職できず育休が終わったら...どうなるんだ?

求職中(※10点)?

それ、もう保育園に入れられないし復職もできないよね??

それに、妊娠中に体調を慮ってやむを得ず仕事を辞めた人だっていただろうに、そういう場合も問答無用で求職中になるのかな…?

 

はっはっはっはっは!!!

女性活躍が聞いて呆れるな!!!

 

それでは皆様ご唱和ください。

 

_人人人人人人人人人_
> 日本SHINE!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ 

(輝けって意味ね)

(嘘)

 

俺の保活講座②点数制について

 

さて、

「保活」

を語る上で避けては通れない「点数」についておはなしします。

 

=俺の保活講座②点数について= 

前回、保育園には、

「認可」

「それ以外」

があることを紹介しましたが、「点数」は認可に入園するときに必要となります。

「認可」の施設では公立・私立に関わらず自治体に入園申し込みをします。必要性が認められたひとに対して自治体が入園許可をあたえる、というしくみ。

入園の必要性を測るための指標が「点数」というわけです。
なお、「それ以外」では園と利用者の直接契約のため、点数は必要ありません。

 

点数には「基準指数」と「調整指数」の2種類があり、合算で持ち点が決まります。

 

【基準指数】
保護者の状態を点数化したもの。

例)
 100点:就業、外勤(週40時間)
 80点:就業、家業手伝い(週40時間)
 80点:就業、外勤(週30時間)
 10点:求職中

 

【調整指数】
家庭の状況を点数化したもの。

例)
 20点:ひとり親世帯
 2点:利用希望月の1年前から認可外保育施設を利用
 1点:利用希望月の半年前から認可外保育施設を利用
 -1点:同じ世帯に65歳未満の同居者がいる

 

父親の「基準指数」
 +
母親の「基準指数」
 +
家庭の「調整指数」

が、持ち点となります。

 

同点の場合は自治体ごとに決められた「優先順位」で競います(必要書類がすべて提出されているか、1年以上居住しているか、等)

保活のために引っ越しや離婚する人までいるといわれるのは、持ち点を少しでも高くするためです。

 

例えば母子家庭世帯のばあい、

父の基準指数 100点(不在)
母の基準指数 100点(フルタイム就業)
調整指数 20点(ひとり親世帯)

で、合計220点。

1点の差で明暗別れる保活では、ぶっちぎりで希望園に一発合格できる得点となります。

 

そこまでするか…とおもわれるかもしれません。
私もそうおもってました。

 

市役所で聞けば、父母どちらも満点の世帯がほとんど。

特に、どの地域でも激戦といわれる一歳児の入園では、加点がなければ合格は運任せ。加点があっても第一志望の園に入れるとは限りません。多くの場合、年度始めの4月にはすべての募集枠が埋まるため、年度途中での入園は不可能です。

希望する認可園に入れる可能性を少しでも高めるために、認可外施設に預けて得点を稼いでおき、認可施設に合格できたら転園を狙うのが正攻法のようです。

 

とはいえ、激戦区(私のすむ地域もその一つなのですが)では、4月以降は認可外も満員なことがおおいのが現実ですが…。

どないしろいうねん。

 

1歳入園を回避するために、あえて0歳の4月に入園させるという手もあります。
しかし、保育園の入園は「生後56日以降」が条件。つまり、1~3月の早生まれ組には最初から0歳4月入園の見込みはなく、激戦の1歳入園にかけるしかなくなります。

 

ちなみに、3歳以降は幼稚園という選択肢ができるため、倍率はがくっと下がります。
三年間抱っこし放題みたいなことを言ってたどこかの首相がいましたが、現場は意図せず思惑どおりとなっているようです。

 

ふう。

 

かたや、自治体が自治体の都合で決めた「点数」に振り回されて、不本意にも低月齢から預けたり、高額で不安要素の多い認可外への入園を考えなくちゃいけない。

かとおもえば、キャリアや家計のために働きたかった人が、こどもを預ける場所がないという理由で働けずにいる。

 

なんていうか…

 

保活、
まじで、
ばかばかしーーーーーーい!!!

 

赤子と過ごす貴重な時間を、保活の点数なんかに振り回されたくねえなあー!

じぶんと家族の納得いくように過ごしてえなあー!

 

と、おもいました。

俺の保活講座①保育園の種類について

さて、

「保活」

について話をしようとおもったときに、どこから手を付けていいのかわからないのですが、まずは、保育園の種類について説明しようとおもいます。地域差はあんまりないとおもわれるので。

(以下、保活を知らない知人向けにFBに投稿した内容です)

 

=俺の保活講座①保育園の種類について=

大きく分けて、「認可」と「それ以外」があります。

 

【認可保育園】
国からの補助を受け、定められた設置基準(園児数にたいしての職員数、資格の有無、防災基準、園庭の有無、部屋の広さなど)を満たした施設
保育料は世帯収入に応じる(だいたい2~5万円程度)

 

【認可外/無認可保育園】
国が設けた基準を満たしていなかったり、行政の都合で認可がおりていない園
あるいは、認可による規制を回避するためにあえて認可外を選択している園
保育料を自由に設定できるため、認可保育園より高額なことが多い(5~7万円程度、上限有)
※認証保育園(A型、B型)、企業主導型保育所もこれに当たる

 

(補足:認証保育園について)
東京都独自の制度。都市部での利便性が考慮されており、駅前設置が原則。職員の有資格者数や乳幼児1人当たりの面積が狭くても可など、認可より緩和された設置基準が設けられている。A型は20~120人程度の園で、B型は6~29人程度の小規模な施設。

 

この時点でうんざりなほどにメンドクサイのですが、がんばってください。

がんばります。

 

多くの人にとって保活とは、「認可」にはいるためにおこなう活動を指します。
前述のとおり、「認可」と「それ以外」では、保育料にかなり差があることもあり、「認可」に入りたいひとが多いようです。
2019年10月からは幼児教育・保育無償かがスタートするので、事情はまた変化するのでしょうが、まだ調べてません……。

私の住む地域の「認可」は園庭もあって広く地域に根差した”老舗”が多く、落ち着いた雰囲気があります。職員のかたもやや年配のひとが多い印象でした。

「それ以外」は施設が新しく職員の先生方も若い人が多いです。延長保育やおむつの園内処分といった利便性では「それ以外」の方が行き届いている感がありました。

こうやって書くと、「それ以外」も悪くないんじゃないか、という気がします。園庭がなくても近隣の公園へ遊びに連れて行ってもらえるし、食育などにも力を入れている園もあります。

 

それでもやはり「認可」がいいよね、と大勢の人が判断する理由。

それは、保育料のことを除けば、「安心感」が挙げられます。

 

以下のリンク先でも示されているとおり、保育施設での死亡事故数は増加傾向にあり、とくに認可外施設での発生件数は認可の数倍となっています。

 

保育園「死亡事故発生率」が示す不都合な真実
https://toyokeizai.net/articles/-/242494

 

命を落とすかもしれない「危ない保育所・危ない幼稚園」の見極め方
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56432

 

無認可保育園の子どもの死亡事故発生率は認可保育園の30~45倍、公的保育の民営化・規制緩和が子どもの命を奪い続けている
http://editor.fem.jp/blog/?p=1801

 

前述のとおり、「それ以外」の施設の設置基準は「認可」よりも緩めに設定されています。職員の数が少なめだったり、有資格者がいなかったり、常勤保育士がいない場合もあります。

わたしが実際見学に行ったなかでも、認証園で「ここには絶対預けたくない」というのが一か所ありました。認可外保育園(地域によっては認証・認可)として全国展開しているところでしたが、清掃状況といい設備といい保育士さんの雰囲気といい、とにかくひどかった。

園の名前で求人を探してみたら、どれくらいの条件でどんな人を雇用しているかがわかりました。資格不要だったり、みなし残業代だったり、なかなかブラックな業界やで...。

 

待機児童緩和の秘策として導入された「企業主導型保育園」も見学してみました。
園の雰囲気自体はよかったですが、入園基準や料金体系がガバガバ過ぎてちょっとよくわかりませんでした...。
条件を満たせば認証保育園よりめちゃくちゃ安い保育料で預けられるのですが、安けりゃいいってもんじゃない。

 

私の住む地域では、毎年新しい「認可」や「認証」の保育園が開設されています。もともと「認証」だった施設が運営を見直して「認可」になったところもあります。待機児童解消のために、保育園の数自体は年々増加しているようです。

でも、居住地近隣の保育園10箇所を見学に行った結果、第一志望はだんぜん「老舗の認可」だと感じました。
園庭はひろくて綺麗だし、施設はふるくても掃除が行き届いているし、保育士さんはベテランで安心感があるし。

「認可外」でも教育面で魅力的なところがあったり、「認可」でも先生の対応が微妙だったり、いろいろあったので、見学に行って園自体の雰囲気を確かめるのは必要だとおもいました。

 

以上、保育園の種類についてでした。

近場の園に程々の保育料で安心して預けたいだけなんだけど、なんでこんなに大変なんだ、保活。

 

次回は「保活」を語るうえで欠かせない「点数」についてまとめてみます。