まめ書架

読書、映画、ときどき音楽。あるいは芝居。

【閑話休題】たぎるアニソン打線

録画しておいた『BLACKLAGOON』見た後、「たぎるアニソンで打線組もうぜ!」って話になり、オットーと小一時間ねばって考えた結果が以下の通りです。ご収査下さい。 1.レフト:バリバリ最強No.1/地獄先生ぬ~べ~ 2.ショート:シュガーソングとビターステッ…

米林宏昌監督『思い出のマーニー』

劇場公開時に観たオットーに感想を聞くと、「背景がきれいだった」と返したこの作品。私自身、同じ評価を『ゲド戦記』『借りぐらしのアリエッティ』で下したことがあるので、前評判からしてよろしくなかったといえよう。 うん、それは認める。 でもそれ以上…

椎名高志『GS美神 極楽大作戦!!』

ルシオラ... きっ... きっ... きさまァァァァァァァァァァァァ!!! なにさまのつもりじゃワレェェェェェェェェ!!! 椎名高志『GS美神 極楽大作戦!!』 GS美神 極楽大作戦!! 1 (小学館文庫 しH 7) 作者: 椎名高志 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2016/…

西谷弘監督『昼顔』

暗闇にしずむちいさな駅に停車した電車から、二人の男女が降りてくる。踏切をこえて岐路へつく彼らの背後で、走り去る電車の車窓のちいさくて仄かな灯りが遠ざかる。 灯りはいつも遠ざかる。 届きそうで、届かない。 『昼顔』(監督・西谷弘、東宝/2017年) …

大瀧純子『女、今日も仕事する』

大学をでてみたはいいけれど、就職してみりゃ出世には格差がありあり見える。結婚、妊娠、出産とくれば仕事を手放して当たり前だ。そして30歳を超えてからの再就職は簡単なことではない。 とかく、女の仕事はやっかいだ。 それでも、女はきょうも仕事する。 …

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

姿を見るとぼーっとする。何度も声を思い出す。一緒に飲んだラムネの味を忘れられない。 そういうものを全部ひっくるめて「あのひとが好き」だというのなら、「好き」とは何と頼りないのだろう。 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(2006年、角川書店) 夜は…

マーク・オズボーン監督『リトル・プリンス-星の王子さまと私-』

「本好き」を標榜する私ではありますが、「星の王子さま」を読んだのはだいぶ大人になってからです。マーク・オズボーン監督 『リトル・プリンス-星の王子さまと私-』(2015、フランス) 高校生の時だったかなあ。行きつけの美容室の待合スペースで、一冊だけ…

ギャレス・エドワーズ監督 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

ギャレェェェェェェェェス!!! ギャレェェェェェェェェス!!! ギャレス・エドワーズ監督『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』 アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 作者: ジョッシュ・クーシンズ 出版社/メーカー: ヴィ…

北野勇作『かめくん』

人間みたいに本を読む。ご飯を食べる。料理もする。 でも、人間じゃない。彼はカメだ。 北野勇作『かめくん』 かめくん (河出文庫) 作者: 北野勇作 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2012/08/04 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 21回 この商品を含…

デミアン・チャゼル監督『セッション』

見終えた直後の私の感想。 「...で?」 デミアン・チャゼル監督『セッション』 セッション コレクターズ・エディション [Blu-ray] 出版社/メーカー: ギャガ 発売日: 2015/10/21 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (26件) を見る 見終えた後の疲労感が…

ピート・ドクター監督、ロニー・デル・カルメン監督 『インサイドヘッド』

「大丈夫、あなたがだいすきだよ」と言ってくれるものは、どんなときも自分の内側にある。 ピート・ドクター監督、ロニー・デル・カルメン監督『インサイドヘッド』(2015,アメリカ映画) インサイド・ヘッド MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラ…

デヴィッド・エアー監督『フューリー』

と、いうわけで、予告通り見た。 デヴィッド・エアー監督『フューリー』(2014,アメリカ) フューリー [SPE BEST] [Blu-ray] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 発売日: 2015/12/25 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (2件) を…

予備知識皆無で見た『ガールズ&パンツァー劇場版』

はやってるので、観てきた。 『ガールズ&パンツァー劇場版』 ガールズ&パンツァー 劇場版 (特装限定版) [Blu-ray] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル 発売日: 2016/05/27 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (29件) を見る そこは『君の名は』じゃ…

ビル・ストリックランド『あなたには夢があるー小さなアトリエから始まったスラム街の軌跡-』

2016年度私的映画ランキングを作れば3本指に収まるであろう映画『ズートピア』には、こんなセリフが登場します。”世界がキツネのことを、ずるくて信用できないと決めつけるなら、なにをしても意味がない”ズートピアでは、キツネはずるいから信用できない、肉…

ポール・フェイグ監督『ゴーストバスターズ』

デッデッデーデデッデ♪ デッデッデーデデッデ♪ ポール・フェイグ監督『ゴーストバスターズ(2016年)』 ※画像は原作映画 ゴーストバスターズ コレクターズ・エディション [SPE BEST] [DVD] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 発売日:…

平田オリザ『わかりあえないことからーコミュニケーション能力とは何か』

学生のときに読みたかったなあ。 平田オリザ『わかりあえないことからーコミュニケーション能力とは何か』 わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書) 作者: 平田オリザ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/10/18 メディ…

『シン・ゴジラ』を二度観て気付いたことなど

一度目に見たとき、「心理描写がなさすぎて心情吐露が白々しい」と書きました。 二度目はそうは感じませんでした。というか、どうして白々しく聞こえたのかが少しわかりました。 人の生死は数字でしかなく、死者はみえず、身内も死んでない、でも情報はあふ…

庵野秀明 脚本・編集・総監督『シン・ゴジラ』

なんばから奈良に向かう電車のなか、衝動的に購入したパンフはネタバレになる恐れがあるからとまわりの乗客に配慮して読まず、でも「おれ、見てきたぜ!」アピールはしときたくて、ビニールから表紙が透けて見えてる方を表にしながら、文庫本も音楽も聞く気…

リッチ・ムーア監督『シュガー・ラッシュ』

これは...おもしろい。すごく面白い。 ストーリーがとびきり! ......という意味ではないのだけれど。 リッチ・ムーア監督『シュガー・ラッシュ』 シュガー・ラッシュ DVD+ブルーレイセット [Blu-ray] 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式…

【閑話休題】レリゴーの話

そして人生に何度あるかどうかわからない、まれにみるディズニーブームが到来中のわたし、ズートピア3回目に走りそうになるのをぐっとこらえて(劇場公開は7/15までですよ奥さん。BD発売は8月末ですってよ奥さん)久しぶりにレリゴーを観てました。それにし…

B・ハワード監督&R・ムーア監督『ズートピア』

(※以下、絶賛ネタバレ) (※しかも長い) みーーー たーーー どオオオオオオ!!! B・ハワード監督&R・ムーア監督『ズートピア』 ディズニー ズートピア ビジュアルガイド 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2016/04/21 メディア: 大型本 この商品を含むブログ…

atプラス28号 [特集]生活史

「語りというものは、切れば血が出る。それは生きているのだ。私たちがおこなっているのは、そこで暮らし、生活している個人に直接お会いして、その言葉を聞き取るという作業である。」 ("特集によせて"岸政彦)【特集分冊版】atプラス 28 (岸政彦 編集協力 …

ジョン・アーヴィング『ガープの世界』

みるからに重たそうなカビの生えた埃っぽい単行本を抱えて本に頭をうずめるみたいにして通勤電車にゆられるワンピース姿の会社員を大阪でみかけたら、たぶんそれはわたしでした。 アーヴィングの小説って、絶対そうなるんだよなあ。 ジョン・アーヴィング『…

山崎貴監督『永遠の0(ゼロ)』

んっ? えっ?? なんで??? 山崎貴監督『永遠の0(ゼロ)』 永遠の0 (講談社文庫) 作者: 百田尚樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/07/15 メディア: 文庫 購入: 39人 クリック: 275回 この商品を含むブログ (363件) を見る 永遠の0 DVD通常版 出版社/…

アルフォンソ・キュアロン監督『ゼロ・グラビティ』

はっふーーーーーー! めっちゃおもしろかったーーーー!! アルフォンソ・キュアロン監督『ゼロ・グラビティ』 ゼロ・グラビティ [Blu-ray] 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント 発売日: 2014/12/03 メディア: Blu-ray この商…

ジョシュア・オッペンハイマー監督『アクト・オブ・キリング』

わ、私が観たものはいったいなんだったのか(今週二度目)ジョシュア・オッペンハイマー監督『アクト・オブ・キリング』 前振りが大変です。わたしはこんな事件があったことを、まるで知りませんでした。ともあれ、この映画の背景には以下のような歴史があり…

ネメシュ・ラースロー監督『サウルの息子』

私が観たものはいったいなんだったのかと、ぼんやりしてしまった。ネメシュ・ラースロー監督『サウルの息子』映画の背景の奥行が広すぎて、どこから説明すればよいのか。舞台はアウシュビッツ、主人公はユダヤ人で、殺されたユダヤ人の死体処理をおこなう「…

アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督『レヴェナント:蘇りし者』

アラスカのいきものたちの写真を撮り続けたカメラマン・星野道夫は、ヒグマに襲われて死んだ。星野道夫が撮影した写真をみていると、なんだか、そのエピソードはふさわしいような気がしてくる。こんなに美しく、いきものたちの写真を撮影できるひとなのだか…

うちの母のはなし

どこに吐き出せばいいのかわからない。私はなにか間違ったことをしたんだろうか。間違ってないにせよ、おかしいことだろうか。私意外のひとにとっては何一つ切実ではない、っていうか私にとってすらもはやどうでもいい、どうにもならない、悪臭でしかない、…

夏目漱石『それから』

森見登美彦がいつも、腐れ大学生の四畳半的物語を書くように、 村上春樹がいつも、消えた女の子のエピソードを書くように、 タランティーノの映画がきれいな足を撮るように、夏目漱石は、三角関係を書いてしまうのかもしれない。夏目漱石『それから』恋愛は…