まめ書架

読書、映画、赤子に翻弄される日々のことなど。

2015-03-25から1日間の記事一覧

【小説】ポール・オースター『最後の物たちの国で』

昨日ここにあったものが、今日はなくなっている。今日はたしかにいたひとが、明日にはいなくなる。こどもは生まれず、身を守る家もなく、泥棒も殺人も犯罪と呼べなくなった。 それがいつごろ始まったのかは、だれにも言えない。 完璧に終わってしまい、もう…