まめ書架

読書、映画、ときどき音楽。あるいは芝居。

【エッセイ】杏『杏のふむふむ』

(※Facebookより再掲)

もっと年上だとばかり、思っていたのです。すらりとした長い手足、凛とした表情、そこにいるだけで存在感のある佇まい。ウィットにとんだ、深い知性をかんじさせることば。時々のぞかせる、すっとぼけたような表示もまたすてき。

わたし、杏さんのファンなのです。「ごちそうさん」で大好きになりました。
その杏さんが本好きで、本や人との出会いについてエッセイを書いて、しかも解説を村上春樹とくれば、もう…

衝動買いもいたしかたありません。

 

杏『杏のふむふむ』 

杏のふむふむ (ちくま文庫)

杏のふむふむ (ちくま文庫)

 

 

さてその杏さん、わたしと学年、いっこしか違いませんでした。
この衝撃たるや。
十代の頃からモデルとして世界で活躍し、NHK朝ドラ主演をはじめ数々のドラマで女優としても活躍する杏さんと、わたしとが、一歳しかちがわないとは。

おなじだけ生きてきて、人生経験の密度の違いに呆然としてしまいました。

杏さん、課外授業ようこそ先輩で、こんなお話をしたらしい。
「これでいいか、ではなくて、これがいい、と思うことをしてください」
沁みた。これでいいかで今まで生きてきたよ私。

文章もまた、すてきなのだ。杏さんが、日々、"ふむふむ"と何事にも向かい合ってきたようすが、かざりっけのない素朴な語り口で綴られている。ダークブルーの万年筆で書いたとおぼしき手書きイラストも、とてもかわいい。

なんでもできる人類は福山雅治だけかと思っていたけど、今後は杏さんも加えねばなるまい。