まめ書架

読書、映画、赤子に翻弄される日々のことなど。

俺の保活講座②点数制について

 

さて、

「保活」

を語る上で避けては通れない「点数」についておはなしします。

 

=俺の保活講座②点数について= 

前回、保育園には、

「認可」

「それ以外」

があることを紹介しましたが、「点数」は認可に入園するときに必要となります。

「認可」の施設では公立・私立に関わらず自治体に入園申し込みをします。必要性が認められたひとに対して自治体が入園許可をあたえる、というしくみ。

入園の必要性を測るための指標が「点数」というわけです。
なお、「それ以外」では園と利用者の直接契約のため、点数は必要ありません。

 

点数には「基準指数」と「調整指数」の2種類があり、合算で持ち点が決まります。

 

【基準指数】
保護者の状態を点数化したもの。

例)
 100点:就業、外勤(週40時間)
 80点:就業、家業手伝い(週40時間)
 80点:就業、外勤(週30時間)
 10点:求職中

 

【調整指数】
家庭の状況を点数化したもの。

例)
 20点:ひとり親世帯
 2点:利用希望月の1年前から認可外保育施設を利用
 1点:利用希望月の半年前から認可外保育施設を利用
 -1点:同じ世帯に65歳未満の同居者がいる

 

父親の「基準指数」
 +
母親の「基準指数」
 +
家庭の「調整指数」

が、持ち点となります。

 

同点の場合は自治体ごとに決められた「優先順位」で競います(必要書類がすべて提出されているか、1年以上居住しているか、等)

保活のために引っ越しや離婚する人までいるといわれるのは、持ち点を少しでも高くするためです。

 

例えば母子家庭世帯のばあい、

父の基準指数 100点(不在)
母の基準指数 100点(フルタイム就業)
調整指数 20点(ひとり親世帯)

で、合計220点。

1点の差で明暗別れる保活では、ぶっちぎりで希望園に一発合格できる得点となります。

 

そこまでするか…とおもわれるかもしれません。
私もそうおもってました。

 

市役所で聞けば、父母どちらも満点の世帯がほとんど。

特に、どの地域でも激戦といわれる一歳児の入園では、加点がなければ合格は運任せ。加点があっても第一志望の園に入れるとは限りません。多くの場合、年度始めの4月にはすべての募集枠が埋まるため、年度途中での入園は不可能です。

希望する認可園に入れる可能性を少しでも高めるために、認可外施設に預けて得点を稼いでおき、認可施設に合格できたら転園を狙うのが正攻法のようです。

 

とはいえ、激戦区(私のすむ地域もその一つなのですが)では、4月以降は認可外も満員なことがおおいのが現実ですが…。

どないしろいうねん。

 

1歳入園を回避するために、あえて0歳の4月に入園させるという手もあります。
しかし、保育園の入園は「生後56日以降」が条件。つまり、1~3月の早生まれ組には最初から0歳4月入園の見込みはなく、激戦の1歳入園にかけるしかなくなります。

 

ちなみに、3歳以降は幼稚園という選択肢ができるため、倍率はがくっと下がります。
三年間抱っこし放題みたいなことを言ってたどこかの首相がいましたが、現場は意図せず思惑どおりとなっているようです。

 

ふう。

 

かたや、自治体が自治体の都合で決めた「点数」に振り回されて、不本意にも低月齢から預けたり、高額で不安要素の多い認可外への入園を考えなくちゃいけない。

かとおもえば、キャリアや家計のために働きたかった人が、こどもを預ける場所がないという理由で働けずにいる。

 

なんていうか…

 

保活、
まじで、
ばかばかしーーーーーーい!!!

 

赤子と過ごす貴重な時間を、保活の点数なんかに振り回されたくねえなあー!

じぶんと家族の納得いくように過ごしてえなあー!

 

と、おもいました。