俺の保活講座①保育園の種類について
さて、
「保活」
について話をしようとおもったときに、どこから手を付けていいのかわからないのですが、まずは、保育園の種類について説明しようとおもいます。地域差はあんまりないとおもわれるので。
(以下、保活を知らない知人向けにFBに投稿した内容です)
=俺の保活講座①保育園の種類について=
大きく分けて、「認可」と「それ以外」があります。
【認可保育園】
国からの補助を受け、定められた設置基準(園児数にたいしての職員数、資格の有無、防災基準、園庭の有無、部屋の広さなど)を満たした施設
保育料は世帯収入に応じる(だいたい2~5万円程度)
【認可外/無認可保育園】
国が設けた基準を満たしていなかったり、行政の都合で認可がおりていない園
あるいは、認可による規制を回避するためにあえて認可外を選択している園
保育料を自由に設定できるため、認可保育園より高額なことが多い(5~7万円程度、上限有)
※認証保育園(A型、B型)、企業主導型保育所もこれに当たる
(補足:認証保育園について)
東京都独自の制度。都市部での利便性が考慮されており、駅前設置が原則。職員の有資格者数や乳幼児1人当たりの面積が狭くても可など、認可より緩和された設置基準が設けられている。A型は20~120人程度の園で、B型は6~29人程度の小規模な施設。
この時点でうんざりなほどにメンドクサイのですが、がんばってください。
がんばります。
多くの人にとって保活とは、「認可」にはいるためにおこなう活動を指します。
前述のとおり、「認可」と「それ以外」では、保育料にかなり差があることもあり、「認可」に入りたいひとが多いようです。
2019年10月からは幼児教育・保育無償かがスタートするので、事情はまた変化するのでしょうが、まだ調べてません……。
私の住む地域の「認可」は園庭もあって広く地域に根差した”老舗”が多く、落ち着いた雰囲気があります。職員のかたもやや年配のひとが多い印象でした。
「それ以外」は施設が新しく職員の先生方も若い人が多いです。延長保育やおむつの園内処分といった利便性では「それ以外」の方が行き届いている感がありました。
こうやって書くと、「それ以外」も悪くないんじゃないか、という気がします。園庭がなくても近隣の公園へ遊びに連れて行ってもらえるし、食育などにも力を入れている園もあります。
それでもやはり「認可」がいいよね、と大勢の人が判断する理由。
それは、保育料のことを除けば、「安心感」が挙げられます。
以下のリンク先でも示されているとおり、保育施設での死亡事故数は増加傾向にあり、とくに認可外施設での発生件数は認可の数倍となっています。
保育園「死亡事故発生率」が示す不都合な真実
https://toyokeizai.net/articles/-/242494
命を落とすかもしれない「危ない保育所・危ない幼稚園」の見極め方
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56432
無認可保育園の子どもの死亡事故発生率は認可保育園の30~45倍、公的保育の民営化・規制緩和が子どもの命を奪い続けている
http://editor.fem.jp/blog/?p=1801
前述のとおり、「それ以外」の施設の設置基準は「認可」よりも緩めに設定されています。職員の数が少なめだったり、有資格者がいなかったり、常勤保育士がいない場合もあります。
わたしが実際見学に行ったなかでも、認証園で「ここには絶対預けたくない」というのが一か所ありました。認可外保育園(地域によっては認証・認可)として全国展開しているところでしたが、清掃状況といい設備といい保育士さんの雰囲気といい、とにかくひどかった。
園の名前で求人を探してみたら、どれくらいの条件でどんな人を雇用しているかがわかりました。資格不要だったり、みなし残業代だったり、なかなかブラックな業界やで...。
待機児童緩和の秘策として導入された「企業主導型保育園」も見学してみました。
園の雰囲気自体はよかったですが、入園基準や料金体系がガバガバ過ぎてちょっとよくわかりませんでした...。
条件を満たせば認証保育園よりめちゃくちゃ安い保育料で預けられるのですが、安けりゃいいってもんじゃない。
私の住む地域では、毎年新しい「認可」や「認証」の保育園が開設されています。もともと「認証」だった施設が運営を見直して「認可」になったところもあります。待機児童解消のために、保育園の数自体は年々増加しているようです。
でも、居住地近隣の保育園10箇所を見学に行った結果、第一志望はだんぜん「老舗の認可」だと感じました。
園庭はひろくて綺麗だし、施設はふるくても掃除が行き届いているし、保育士さんはベテランで安心感があるし。
「認可外」でも教育面で魅力的なところがあったり、「認可」でも先生の対応が微妙だったり、いろいろあったので、見学に行って園自体の雰囲気を確かめるのは必要だとおもいました。
以上、保育園の種類についてでした。
近場の園に程々の保育料で安心して預けたいだけなんだけど、なんでこんなに大変なんだ、保活。
次回は「保活」を語るうえで欠かせない「点数」についてまとめてみます。